樫舎の手記

豊穣(栗きんとん)

 

 

昨年の秋 三日間もの大役を仰せつかり たくさんの御縁の方々の多大なる

御尽力を頂戴しその皆様の御蔭で成功を収めることができました。

一年を経て 御尽力を頂戴した皆様に改めて御礼申し上げます。

 

 

kasiya

 

 

 

さて、写真の上生菓子は きんとん(金団)という種類です。

平時は練りきりと云う生地(弊店では備中白小豆を山の芋でつないだもの)を

季節の色と風味に仕立ててつくるのですが

特別の御下命ゆえ肥後より現地最高の利平を分けて頂き その栗をすべて

手作業にて餡に仕立てて生地に致しました。

また、日本の小豆の最高峰である丹波大納言を これもすべて手作業のみで

漉し餡にして中餡と致しました。

栗・小豆・砂糖 この三種の材料だけを使わせて頂いた 極 素材な金団に

仕立てることができました。

 

御尽力頂いた皆様に全て納得頂けるとは思いませんが

精一杯の品物に誂えることができ

饅頭行器(まんじゅうぼっかい)

奈良漆器 正倉院文様螺鈿蝋色塗 にて納めさせて頂きました。

 

今年も 昨年同様の御尽力を頂戴することができ

栗きんとんを始めることができました。

御賞味頂ければ幸いでございます。

 

 

くりきんとん

 

栗きんとん  368円

         

 

                          感謝  樫舎主人